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各界の人々が残してくれた「承認語録」

各界の人々が「承認」について大変示唆に富む語録を残してくれていますのでご紹介します。

■山本五十六(大日本帝国海軍の軍人、連合艦隊司令長官)
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

■柴田秋雄(元ホテルアソシア名古屋ターミナル総支配人)
どんなに小さなことでもいい。いや、見逃しそうな小さなことだからこそ褒めなければならない。会社のトップや管理職は、いつも自分の部署のスタッフに関心を持ち、その動きを見ていることだ。しっかりと見ていなければ、小さな〝いいこと”は見つけられない。
もちろん、褒めることは大事である。しかし、それよりも大事なのは、いいことをした従業員に対して、上司が「ありがとう。君はすごいな」という言葉をかけることである。人は褒められることも嬉しいが、それよりも些細なことなのに上司がちゃんと見ていてくれた。このことの方が何よりも嬉しいものだ。

■菊池省三(元北九州市立小倉中央小学校教諭)
私は、小学校の教諭として、30数年間教壇に立っています。毎年で会う子供たちを見ていると、ほめられることに飢えているように感じます。 「あなたらしい素敵な作品ですね」「君らしい笑顔が教室をあかるくしてくれているよ」「今の発言は抜群に素晴らしい」子供たちの優れているところを見逃さずにこのようにほめると、どの子も目を輝かせて笑顔になります。そして、より自分らしさを発揮しようとします。自分らしく成長しようとするのです。『子どもは、ほめられて育つ』、私はそう確信しています。このことは、子どもだけでなく、大人社会でも同じではないでしょうか?

■廣瀬 和(岐阜県可児市立春里小学校)
あるテレビ番組でそこに出演していた専門家の説明を聞いていてなるほどと思ったことがありました。『アメリカのある大学での研究結果で、「あなたは優秀だね。」とか「あなたは良くできる人だね」と褒められたグループAと「あなたは、良くがんばりましたね」「良く努力しましたね」と取り組みや努力の成果であることを褒めたグループBに、一定期間、同じ課題に取り組ませたところ、後者のグループBの方が伸びが良かったという研究結果があります』と説明していました。

私たち人間は、どうしても結果を見て判断しようとしています。最近のスポーツのイベントであるワールドカップにおいても、日本が試合に負けてしまうと応援している私たちはとてもがっかりしてしまいます。試合に勝つという結果を求められている選手やチーム、監督にとって大きな重圧だろうと思うこともあります。しかし、ワールドカップに出場するまでの、また、プロの選手として世界に認められるだけの実力をつけるための努力は、おそらく私たちの想像を超えたものがあるように思います。

いろいろな活動を終えたときに、結果として良い結果になる場合も、また、思うようにならなかった結果もあると思います。結果の善し悪しだけにとらわれるのではなく、そこに至るための努力(取り組み)に目を向けて、努力することが大切であることを子どもたちに伝えていくことが重要だと思います。

■保育士ママの子育て相談室
保育士の仕事をしていて、子どもの気持ちを受けとめることは、すごく大切なことなんだなぁって、いつも身にしみて、感じていました。
・自分の気持ちを受けとめてもらえること
・自分の話を聞いてもらうこと
・自分を認めてもらうこと
これは、子どもにとって、とても大切なものです。子どもは(特に年齢が小さいほど)、まず、自分が中心で、自分を認めてもらって、自分の気持ちを受けとめてもらってからでないと、相手のことを考えたり、相手の気持ちを考えることは、できません。特に両親に、自分の存在を認めてもらっていない子どもは精神的に不安定です。自分の気持ちを受けとめてもらっている子どもは、気持ちが安定しているので、とても落ち着いています。そして、自信があって、やる気もあります。精神的に落ち着いているので、相手のことを考える余裕もあります。

子どもの気持ちを受けとめる、存在を認めるとは、具体的に、どういうことかというと、まず、きちんと子どもが自己主張できるように、見守っていることだと思います。「いけない」「ダメ」と押さえつけてばかりでは、自分の要求が出せなくなってしまいます。親の考えを押し付けてしまうだけではいけないのです。もちろん、「いけないこと」をしたのなら、叱ること、教えてあげることも必要ですが、子どもの意見、意志を尊重することも大事なことです。

子どもが、人の話をしっかり聞けて、相手の気持ちを考えて行動できる子に成長するためにも、まずは、親がしっかり見本となり、子どもの気持ちを考え、子どもの声に耳を傾け、子どもの気持ちをしっかり受けとめてあげられるといいですね。

■トルストイ(哲学者)
人間は善良であればあるほど、他人の良さをみとめる。だがおろかで意地わるであればあるほど、他人の欠点を探す。
長所と短所は紙一重。人に興味のある人は、人の「良さ」を探すようにしてみましょう。他人を素直に認められるようになると、世界はかなり広がります。そして、おのずとあなた自身も認められるようになっていくのです。

■高山綾子(自己承認コンサルタント)
自分を承認してくれる人に、人は心も口も開きます。これは親子関係だけではありません。大人だって、自分を承認してくれる人のもとで暮らしたい、働きたいと思います。人は誰でも「認められて伸びる」のです。
自己承認力が身につけば、他人に対して、うらやましいという、ひがみや妬みがなくなります。だって、自分が自分を認めているから、人に対してそのような気持ちが湧いてこなくなるのです。
どんな小さなことでもいいのです。自分自身を認める、ということを習慣化してってください。そうすることにより、相手のことも認められるようになります。

■チャールズ・シュワップリ(米国の実業)
わたしには、人の熱意を呼びおこす能力がある。これが、わたしにとっては何物にも代えがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、ほめることと、励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど、向上心を害するものはない。わたしは決して人を非難しない。人を働かせるには奨励が必要だと信じている。だから、人をほめることは大好きだが、けなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば、心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える。
わたしは、これまでに、世界各地の大勢の立派な人々とつき合ってきたが、どんなに地位の高い人でも、小言をいわれて働くときよりも、ほめられて働くときのほうが、仕事に熱がこもり、出来具合もよくなる。その例外には、まだ一度も出会ったことがない。

■デール・カーネギー(米国の作家で教師、自己開発、セールスおよび対人スキルに関する各種コースの開発者)
まず相手の長所を賞める。それから徐々に相手の欠点を教えてやればよい。この方法を用いれば、会社、工場、家庭で効果があり、妻に対して、子供に対して、両親に対して、ほとんど世界中の人間に対して効果がある。
自分の長所、欲求を忘れて、他人の長所を考えようではないか。そうすれば、お世辞などは全く無用になる。うそでない心からの賞讃を与えよう。”心から賛成し、惜しみなく賛辞を与え”よう。相手は、それを、心の奥深くしまいこんで、終生忘れないだろう…与えた本人か忘れても、受けた相手は、いつまでも忘れないでいつくしむだろう。

■トーマス・ドライアー(米国の作家・編集者、ビジネス理論家)
現代科学が発見した法則によると、ほめられて育った子供は、叱られて育った子供よりも賢くなるという。もし自分の部下にちょっと気の利かない者がいたら、それは多分扱い方のせいだ。賞讃には能力を育てる力がある。

■ウィリアム・ジェームズ(哲学者・心理学者)
人間の持つ性情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。
われわれ人間は集団を好む動物であるとともに、自分の同族に認められること、それも好意をもって認められることの好きな動物でもある。もし自分の属する社会集団のだれからも完全にそっぽを向かれるとすれば、こんな残酷な刑罰はあるまい。

■ジョセフ・マーフィー(宗教者、著述家)
誰でも心の中にもっとも深く根ざしている願望は、自分の本当の価値を認めてもらいたいということです。他人の価値を認めなさい。そうすればあなたの価値も認めてもらえます。

■アルフレッド・アドラー(心理学者)
行動するたびに叱られ、褒められて育った人間は、叱られるか、褒められるかしないと行動しなくなる。「よくできたね」と褒める必要はない。ただ「ありがとう」と感謝を伝えるだけでいい。感謝される喜びを知れば、自ら進んで周囲に貢献しようとする人間になる。

自分が不完全であることを認める勇気が必要だ。 人間は不完全だから努力するのである。

■リチャード・カールソン(作家・心理療法士・動機づけ講演者)
自分にはどうしていいのかわからないと認めること。余計なことを考えず、どうしていいのかわからないと認めることで、私たちはしばしば予想もしなかったようなその場にふさわしい優れた答えを導き出せる。

■ウォルト・ディズニー(アニメーター、プロデューサー、映画監督、脚本家、声優、実業家、エンターテイナー作家)
正直に自分の無知を認めることが大切だ。そうすれば、必ず熱心に教えてくれる人を見つけることができる。

■ヘレン・ケラー(教育家、社会福祉活動家、著作家作家)
自分の欠点を直視し認めることです。ただし欠点に振り回されてはいけません。忍耐力、優しさ、人を見抜く目を欠点から学びましょう。