周知のように時代は急激に変化しています。特にAI(人工知能)の進展は目覚しいものがあります。近い将来、AIやAIを搭載したロボットが、我々が当たり前にしていた仕事の多くを、即座に正確に遂行することになるでしょう。ますます人間らしさや人の個性が求められる時代になります。
また一方で、最近、米国ギャラップ社が行った従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%(調査139ヵ国中132位)、「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合が24%という結果が出ています。各国の国民性や背景が違うにしても、日本は、働きがいを感じている社員が世界最低水準であると言えそうです。
このような状況を踏まえ、我々日本人が近未来に希望をもって生き、世界に貢献していくためには、まさに今、個を活かすための組織づくりをしていく必要があると考えます。
そのためにすべきこと。2つあります。
1つ目は、個々人の「持ち味」を最大限に活かし、個の力とチームの力を発揮していく人材マネジメントをしていくことです。個人の欠点や短所を改善することに注力するのではなく、持ち味を伸ばす人材育成とメンバーの持ち味を組み合わせて成果を出すチームマネジメントです。
2つ目は、ソーシャル・レコグニッションの浸透です。組織においてメンバー同士がお互いに認め合う(単にほめ合っていい気分になることではない)ことによって、存在価値を分かち合い、内発的モチベーションを高めていくことです。
当協会は、個人の持ち味を活かし、承認される機会を広げ、個々が自信と誇りをもって活き活きと活躍できる組織、すなわち“個を活かす組織”づくりを支援していきます。
当協会の設立趣旨に賛同していただける多くの皆さんと共に、日本の人と組織の在り方を変革し、真の働き方・働きがい改革につなげていきたいと考えます。
一般社団法人個を活かす組織づくり支援協会
代表理事 近藤 圭伸